現在、日本における国民的課題は、21世紀に向けての国際化、高度情報化、都市化、高齢化などの経済および社会変化の基本的潮流に適切に対応し、都市機能・都市基盤の整備を図ることであります。

 21世紀に向かう大きな端境期であるこれからの時期は民間の経済および社会活動をさらに活性化し、国民的課題に対する対応を急ぐ必要があります。しかし、行政が直接実現の手段を持たない民間部門の経済活動や社会活動は、しばしば予測不能な行動をとります。このため民間の諸活動の活性化を図ると共に、従来以上に行政との連携を密にし、互いに補給し合わねばなりません。

 下関地域は、海に立脚した地理的な条件を生かし、政治・経済・文化のあらゆる方面にわたって、わが国の発展に先駆的な役割を果たしてきた地域であります。そして今、山口県の拠点都市として、新しい都市構造への転換・都市基盤・居住環境の整備、経済の活性化、文化の創造を図り、下関地域のみならず山口県全体の将来に対して大きな寄与をなすことを期待されております。

 このような状況のもとで、われわれは21世紀の豊かな下関を実現するために「海の多面的な利用」・「国際化」・「豊かな文化と明るい生活環境」を三本の柱として、住民・行政・経済界が一体となり行動を起こそうとしております。海の利用・国際交流および文化活動のための諸施設の構築の機運を高め、あわせて国際的・多面的かつ継続的行催事の展開とを推進力として、都市機能の集積する都市を創造するとともに、21世紀を担う人材を育成し、長期にわたるまちづくりの基盤、条件整備に先導的な役割を果たすため、財団法人下関21世紀協会を設立しようとするものです。